P.E.S.

政治、経済、そしてScience Fiction

なぜドナルド・トランプは人気なのか?

ドナルド・トランプについてのとある記事を読みまして、下の様なブクマツイートをしました。トランプ人気の理由は、トランプが反移民・親社会保障という、民主・共和両党の政治家が占めていないポジションを取っているからではないかという記事。特に共和党…

シリアルキラーはなぜ白人男性のイメージなのか?

一つ前のポストで、「シリアルキラーは白人男性(。・ω・。)ノ♡」というアメリカの神話は間違いだという受け売りをしました。高橋朱里とムカデ人間とシリアルキラー、あるいはガチ恋になりかけてる気がしてヤバい - P.E.S.okemos.hatenablog.com しかしこの神話は…

高橋朱里とムカデ人間とシリアルキラー、あるいはガチ恋になりかけてる気がしてヤバい

映画「ムカデ人間3」が8月22日(つまり今日)から公開されました。映画『ムカデ人間3』予告編 - YouTube

朝井リョウ 「武道館」

武道館作者: 朝井リョウ出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2015/04/24メディア: 単行本この商品を含むブログ (8件) を見る今年の頭あたり*1にドルヲタ界隈でちょっと話題になり、春に買ってしばらく放置してた本です。ようやく読んでみたらどうにも違和感を…

"Rule Golden" (黄金律) デーモン・ナイト

デーモン・ナイトの1954年の傑作!だと思うのですが、残念ながらあまり有名ではない作品です。でも傑作なんですよ。 初読がいつだったか正確には思い出せませんが、とにかく90年代に古本屋で買ったSF戦争10のスタイル (講談社文庫)作者: ジョー・ホールドマ…

『前田敦子の映画手帖』

元AKB48のセンターで、いまは女優である前田敦子によるアエラでの映画の感想の連載をまとめた書籍です。前田敦子の映画手帖作者: 前田敦子出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2015/04/20メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) を見るまっ、正直に言…

不平等の拡大と縮小: 先進国中産階級層の一人負け

新年あけましておめでとうございます。ここ数年、ろくに更新してませんが、本年はなんとか記事を書いていきたいと思いますのでよろしくお願いします。さて、ピケティ本の成功以来、所得・富の不平等についての議論が活発化しています。所得の不平等について…

「恐怖の作法 ホラー映画の技術」

Jホラー映画における「小中理論」の小中千昭さんによる新刊。恐怖の作法: ホラー映画の技術作者: 小中千昭出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2014/05/15メディア: 単行本この商品を含むブログ (5件) を見る単に人が殺されるだけのショックはあっても怖…

「戦前日本SF映画創世記 ゴジラは何でできているか」

戦前日本SF映画創世記: ゴジラは何でできているか作者: 高槻真樹出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2014/03/27メディア: 単行本この商品を含むブログ (6件) を見る戦後長く、現代へと続く漫画の歴史がいきなり手塚治虫から始まったかのような通説が支配…

愛の存在:渇き。、AKB、そしてテレクラキャノンボール

「大いなる力には、大いなる責任が伴う」 スパイダーマンの伯父さん先月の末、「渇き。」を鑑賞してきました。面白くてすぐにその感想を書こうと思ったのに、結局ズルズルとサボり続けてしまってたのです、一月近くたってからようやく何とか書けました。本来…

「Monsterz」と「超能力者」、あるいはなぜそこそこの映画をリメイクして改悪するのか?

こないだの映画の日に藤原竜也と山田孝之主演の「Monsterz」を観てきました。 映画『MONSTERZ モンスターズ』予告編 - YouTube これは韓国映画の「超能力者」のリメイクだそうです。この「超能力者」、公開時にその予告編を観て興味を持っていたのです。 映…

映画「サケボム」

新宿のシネマカリテの【カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション(カリコレ)2014】というのでかかっているのを鑑賞。酒造会社で働いている(というか一週間後に次期社長となる)日本人青年が、アメリカにいきなり帰国したかつての英語教師の女性に…

映画「ミスターGO!」

ゴリラが韓国プロ野球にやってきて、「ゴリラが投げて、ゴリラが打つ!世紀のゴリラ対決です!」(予告編より)というもので、いやぁまさに、ザ・ポップコーン映画、という作品でした。 映画『ミスターGO!』予告編 - YouTube 以前、ラジオ番組「伊集院光 深夜…

「くもりときどきミートボール 2」

2014年鑑賞一作目にして、去年の年末、TOHOで映画をまとめ観して貯めたマイルで手に入れたTOHOの1ヵ月フリーパスでの第一作目として、「くもりときどきミートボール2 フード・アニマル誕生の秘密」を観てきました。 映画『くもりときどきミートボール2 フー…

死人に囲まれること:「キャプテン・フィリップス」 (ネタバレ)

もう公開されて結構たっているのでネタバレしてきます。2009年に起こったソマリア海賊によるアメリカの貨物船襲撃事件の顛末をもとにした映画です。 映画『キャプテン・フィリップス』予告編 - YouTubeソマリアというとリドリー・スコットの傑作「ブラック・…

伊坂幸太郎 「マリアビートル」 

Kindle版が安かったので買ってみた伊坂幸太郎「マリアビートル」の感想。マリアビートル (角川文庫)作者: 伊坂幸太郎出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店発売日: 2013/10/09メディア: Kindle版この商品を含むブログ (1件) を見る

「悪の法則」

映画『悪の法則』予告編 - YouTubeこの映画ではマイケル・ファスベンダーが時折、横顔でその歯並びを見せてくれるのですが、その歯と歯茎が随分でかくて健康的というより威圧的な印象で、劇中、アーカードの旦那を思い出してしまいました。アーカードは吸血…

フィルバスターとは議事妨害と訳したり!

オバマ政権の2期目もすでに一年以上が経ちました。アメリカ大統領の2期目というと、必ず出てくるのが「レームダック」という言葉であり、大統領の指導力のなさが言われます。たとえばファイナンシャルタイムズのこの記事のように。特にオバマの場合、1期目の…

とある新作アニメ映画のストーリーネタバレ的感想

前に書くかもと書いたまどか☆マギカの新編じゃないです。日本の新作アニメ映画を観てきたのでその感想を書きたいのですが、どう書けばいいのか分かりません。絵は良いし、声優さん達の演技も良くて、まあ全体としても良かったのですが、でも感激したりするほ…

ガン=カタは偉大、あるいはかつては銃は早口であったということ

ようやくですが、「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編]叛逆の物語」を観てきました。絵と動きが素晴らしいし、愛と欲望のために救済をこの世から奪うという話も面白かったので、感想をそのうちに書くかもしれません。ただ、作品内容とは全然別に、劇中のガ…

インフレ率を信用できるのか?とか、何とか...

CPIのような公式の物価指標は場当たり的な価格の式を利用して計算されたインフレの不完全な指標であって、経済学者が望むようなきちんと理論的な基礎に基づいたインフレ指標とは異なったものである。この論文はそういったCPIが「正しい」インフレについてど…

「エリジウム」「クロニクル」 社会と医療費と個人とSF、あるいはあまり映画評ではない感想

アメリカでは今(2013年10月6日現在)、オバマケアの存続を巡って連邦政府の一部閉鎖が起こっています。「オバマケア」とはオバマ大統領によって進められたアメリカでの国民皆保険を目指す医療保険改革で、特にAffordable Care Actと呼ばれる法律を指した言葉…

映画 「凶悪」 (ネタばれしてます)

前のポストに書いた「凶悪」の映画版を観てきましたので、簡単に。 映画『凶悪』予告編 - YouTube 映画版と書きましたけど、ノンフィクションの原作とは視点が変わっており、その為、基本原作のラインはなぞっていつつも全く別の印象の作品になっています。 …

「凶悪−ある死刑囚の告白―」

凶悪―ある死刑囚の告発―出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2013/07/05メディア: Kindle版この商品を含むブログ (5件) を見るサブタイトルそのままに、刑務所に収監されていた死刑囚から世間に知られていない3つの殺人事件についての告白をうけたジャーナリスト…

クルーグマン: 真実っぽさの時

クルーグマンのコラムの翻訳です。今回はアメリカの民主主義について、というか嘘と間違いがはびこるアメリカの政治情報について嘆いています。まあ、昔から嘆いてられますし、最近は新古典派総合*1の可能性にも悲観的なことを書いてられましたが。 誤訳、タ…

政治と所得不平等

とある論文を読んでましたら、分かりやすくて興味深い図がいくつも載っていましたのでそれらを紹介。論文はBonica, McCarty, Pool, and Rosenthal (2013) "Why Hasn't Democracy Slowed Rising Inequality?"*1、訳すると「なぜ民主主義は拡大する不平等を抑…

ハリウッドが一番儲けるジャンル

Economixのキャサリン・ランペルさんが映画ジャンルごとの投資収益率についての記事を書いてました。一応映画好きなので、訳しておきます。 ハリウッドが一番儲けるジャンル 今週初め、Forbesがこの夏の映画の投資収益率(R.O.I.)についての記事を掲載したが…

フィアー・アンド・ロウシング・イン・チャイナ・デイリー

The Atlanticに2007年から1年間、中国の英語新聞China Dailyで働いていたカナダ人、Mitch MoxleyによるChina Dailyで働いていた時期についての回想録、Apologies to My Censorからの抜粋が載っていました。で面白いかなと思いましたので、訳してみました。発…

「風立ちぬ」 

もともと気にはなってたのですが、村上隆さんのtogetter「村上隆氏、 #風立ちぬ に感動する」と、小飼弾さんのブログポスト「原作陵辱 - 品評 - 風立ちぬ」を読んで非常にそそられたので観てきました。 という事であんまりはネタバレしない程度に感想。はて…

あ、差し押さえる家、間違えた!でも、謝んないよ〜ん

アメリカ・オハイオ州での事件なんですが、ビックリしたのでブログに。 家のローン返済が滞ると差し押さえを受けたりします。日本ではどうなのか知りませんが、アメリカではローンの貸し手がレポマン(回収業者)を送り込んで、返済が滞っている住人がいない…