P.E.S.

政治、経済、そしてScience Fiction

Candidate and Party Strategies in Two-Stage Elections Beginning with a Primary

James Adams, Samuel Merrill III
American Journal of Political Science, Vol.52, No.2, 2008

予備選と本選の2段階選挙モデル。重要なアイデアは、候補の選挙スキル・バランスに関して不確実性があるということ。主な主張は、選挙前の状況が不利な政党にとって予備選を行なう事は党のお偉いさんが党の候補を直接選ぶよりも有利であるということ。お偉いさんが直接、党の候補を一人選ぶより、予備選を行なって複数の候補の中から党の候補を選ぶ方がより優れたスキル・バランスを持った候補を選ぶ事ができるというもの。まあ、くじを一回だけ引くよりは、2回、3 回と何回も引ける方があたりくじを引く確率が高くなるというもの。まあ、そうだよね、と。でもこれって、優れた候補者を見つけ出すことに関して党のお偉いさんが(もしくはなんらかの党組織が)とくに優れてはいることはないということを仮定しているけど、やっぱりそういうものなのかな?