P.E.S.

政治、経済、そしてScience Fiction

オバマに目をあわせられない:マケインは、子分猿なのか? 

2008年アメリカ大統領選の2人の候補者による初めてのテレビ討論も終わりまして、いろいろとその評価が出てますね。その全部を追うのはじゃまくさいのでアメリカのリベラル系政治ブログでもっともでかいDaily Kosによるまとめ(一つ目二つ目三つ目そして最後)をみますと、引き分けあるいはオバマの勝ちということになるようです。この最初の討論会のテーマはマケインが優位に立てるはずの外交であったのにも関わらずマケインはオバマの外交での経験のなさを攻める事ができず、逆にオバマの外交関係の知識が披露されてしまったというのが、多くの評価らしいです。まあ、Daily Kosはリベラル系のブログなので、このまとめが気に入らない!という人はその点を差し引いて、心を静めてください。しかし、この今後のテーマはマケインが知らないとはっきり自分で述べている経済などに移っていくので、オバマの討論での優位は今後はさらに鮮明になっていくのでしょう。
さて、このように討論の評価はいろいろと出てきているわけですが、その中で1つ面白いものがありました。討論の最中、マケインがオバマに全然、目をあわせなかったというものです。これは観ていた多くの人が気が付いたようで、こんなところにまでその事についての感想が表明されています。で、これはなぜなのかという事についてリベラル系のブログ、Talking Point Memo(TPM)に面白い意見が寄せられていました。最初、TPMのエディター・パブリッシャーのJosh Marshallは*1、マケインは怒っているのではないかと述べていました。まるで、オバマを相手に討論をしなければならない事自体がなんらかの侮辱だと思っているかのようだと。すると、そのエントリーが出た後にTPMの読者の一人で猿について研究しているという人から、あれは怒っているのではなく怖がっているのではないかというメールが来たそうです。その猿を研究している読者が言うには、"low ranking monkeys don't look at high ranking monkeys"「下位の猿は上位の猿と目をあわせない」そうです。メールはもう一通、セラピストの人からも来ていて、この人がいうには怒りはその他の感情を隠そうとしても現れるものだそうです。まあ、俺は猿も心理学も研究した事はないですが、オバマと比べてのマケインの年齢からくる衰えは隠しようがないほどですし*2、いかにもありそうな話には思えます。

*1:アメリカの大手ブログは複数の執筆者を抱えている事が多いです。TPMもそのうちの1つで、TPMを立ち上げて育ててきたJosh MarshallはEditor & Publisherを名乗っています

*2:外見もそうですが、声がさらにどうにも。オバマの力のある声にたいして、マケインの声はがんばってるけどヨワヨワしくて。