P.E.S.

政治、経済、そしてScience Fiction

オバマ次期政権の就職質問事項:7ページ、63項目

まさか就活タグをまた使えるとは思ってなかったな。
とにかく、オバマ次期政権は活動開始に向けて準備中です。アメリカは各省庁の政策策定に関わるようなトップレベルの人達は日本的な感覚の役人ではなく政権から任命される人達ですから、政権が変わるたびに大規模な人数の入れ替えがあります。ですから現在、オバマ次期政権も求人中で多くの人達が応募を考えていると思うのですが、その求職の書類づくりがものすごい大変みたいです。なにしろ各省庁の上の立場に立つ人達を雇うわけで、雇ってから実は政治的にこんな問題のある人でしたと判っては政権へのダメージになります。なので求職者には相当の情報提供が求められるのですが、なんとその情報提供項目の列挙が、7ページ、63項目にも及んでいるそうです(コピー)。まあ、これまで関わった仕事先や所属機関を全部上げろとか、収入源を全部上げろとか、裁判沙汰になった事があったならそれを全部上げろとか、その手の情報提供は煩雑ではあっても理解できますが、公開した文書・スピーチに関しての

(10) 執筆:これまでに個人あるいは共同で書かれた全ての本、記事、コラム、もしくは公開文章(ブログやその他のウェッブサイトへのポストおよびコメントも含みますが、それらに限られません)を列挙し、もし可能ならば提供してください。インターネット上での連絡の為に使われた全ての変名、および「ハンドルネーム」を列挙してください。

(13) 電子的通信:もしこれまでにEメールやテキストメッセージ、チャットおよびその他を含む電子的通信手段で、もし公表されれば利益相反を示唆したり、あなたやあなたの家族、そして次期大統領にとって恥になりかねない何かを送った事がありましたら、それについて説明してください。

(14) ダイアリー:もし公表されれば利益相反を示唆したり、あなた、あなたの家族、そして次期大統領にとっての恥になりかねないような内容のダイアリーをお持ち、もしくはかつて持っておられましたら、それについて説明してください。

ここら辺は無茶苦茶きつい。とくにネットで書いたものはコメントまで全てを列挙しろって、ネットをそれなりに長いことアクティブに使ってきた人にはほとんど無理でしょう。しかもその上で内容を調べられる。こりゃ、はてブに何か書いた人は絶対オバマ次期政権には就職できませんね笑。
(なお、引用中の強調は俺によるものです。原文中に強調はありません。)