P.E.S.

政治、経済、そしてScience Fiction

クリントン元大統領、調査を受ける:GO, LARRY, GO!

このニューヨークタイムズの記事によりますと、現在クリントン元大統領はオバマ陣営から調査を受けているそうです。また不倫が発覚して、ではなくて、ヒラリー・クリントンへの国務長官職のオファーの為の事前調査だそうです。クリントン大統領はクリントン財団という慈善団体をされていて、その団体は貧困やアフリカのエイズ問題など色々な問題に取り組んでいるのですが、同時に色々なところからの献金も受け付けてます。それも、外国政府関係だとかアメリカ内の有力ビジネス関係だとかからも相当の額をもらってるだろうと思われてます。そういう所のトップの人の奥さんが、外交関係ではアメリカNo.2のポジションにつくのは利益の相反の可能性もありますから、色々難しいようです。オバマ陣営に就職するための63の質問事項についてちょっと書きましたが、このレベルだとそれどころではないでしょう。就任した後に、国務長官のヒラリーと外国から金をもらってる(かもしれない)ビルの二人のクリントンの間でいかに問題が起こらないよう調整するかが大変で、まだ決定事項ではないらしいです。
しかし俺としては何とかヒラリーに国務長官になってもらいたい!というのは、ヒラリーが国務長官になれば、サマーズが財務長官になりやすくなるらしいのですね*1。ラリー・サマーズは28歳でハーヴァ−ドの教授となった経済学者でクリントン政権最後の財務長官ですが、左派からの受けが悪い。クリントン経済中道路線の担い手としてルービンと共に金融自由化を進め、財務長官をやめた後は学長となったハーヴァードで舌禍事件(女性は数学に向いてないとかなんとか...)を起こして学長を追い出された人です。最近は反省してるらしいのですが、過去がたたって財務長官就任には反対がおおい。しかし、そこでまずヒラリー・クリントンが国務長官になってくれれば、それで批判のつよい女性団体も少しは勘弁してくれるのではないかと...

うーん、やっぱり難しいかも...

*1:俺はクルーグマンとか、スティグリッツとか、非モテ(っぽい)の頭のいい経済学者が好きなのです。ま、大抵の頭のよい経済学者は非モテに見えますが。