P.E.S.

政治、経済、そしてScience Fiction

呪詛と呪詛返し

久しぶりにTalking Point Memoから。

いたずらの可能性もなくはないが、とにかくこれが現代の話なのだからアメリカ政治ウォッチングは止められない。人を呪わば穴二つ、下手な呪詛はその身に帰ってくるそうですから、皆さん、気をつけましょう。

TPM記事 2009年12月22日Think Progress*1が今朝のC-SPAN*2ですばらしいシーンを見つけた:John Barrasso(共和党、ワイオミング州)上院議員が視聴者からの電話での質問に答えるという番組内のコーナーに出演中、一視聴者が、Jim Inhofe (共和党、オクラホマ州)上院議員が今朝の医療保険改革のprocedural投票の場に現れなかったからと、泣かんばかりの様子で電話をかけてきた。
彼が心配していたのは、だれか*3が日曜夜のmanager修正の投票ができなくなるように祈ろうと呼びかけたTom Coburn上院議員(共和党、オクラホマ州)の指示*4に従い、Robert Byrd(民主党、ウェスト・ヴァージニア州)の死を願った彼の祈りが違う上院議員に届いたのではないか、という事だった。
「Waycross*5の我々の小さいティーバッグ・グループ*6は、一緒に徹夜で、ドクター・Coburnの指示に従い、Byrd上院議員が死ぬか投票にこれなくなる事を一生懸命に祈った」とその視聴者は語った。
「今朝、我々のメンバー*7の一人*8が現れなかったですが、あなた(Barrasso)はどれくらい懸命に祈りました?それが我々に帰ってきたんですか?我々のメンバーが死んだんですか?議員、あなたはどれくらい懸命に祈りました?一生懸命に祈りましたか?」視聴者は続けたが、やがて声にならなくなった。
Inhofeは日曜の投票には現れたが、今朝*9の別のProcedural 投票には現れなかった。
Barrassoは特に反応はせずに*10、その視聴者に共和党は、今日、Inhofeの票を必要とはしていなかったのだと説明した。一応記しておくと、Inhofeはまだちゃんと生きており、今週後半の投票には上院に戻ってくる予定である。
そのシーンのビデオ:

*1:名前からわかるように左派系の[http://thinkprogress.org/:title=ブログサイト]。

*2:アメリカ議会中継などの政治系やインテリの人たちの講演なんかを放送している[http://www.c-span.org/:title=ケーブルチャンネル・サイト]。

*3:当然、民主党議員のだれか。

*4:民主党議員が医療保険改革に賛成票を投じに議会に来れなくなるように祈ろうと国民に呼びかけた。

*5:ジョージア州?。

*6:ボストンお茶会事件での英国への反乱に習って、共和党系の反オバマ・反リベラルの人達は自分達の事をティ・バッガー(Tea baggers)とか呼んでいる。

*7:共和党のメンバーの事。

*8:共和党議員のInhofe。

*9:火曜日。

*10:ビデオを見ると視聴者の言う事をじーと聞いているが、そりゃうまい反応の仕方は思いつかないよね。