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P.E.S.

政治、経済、そしてScience Fiction

ハリウッドが一番儲けるジャンル

映画

Economixのキャサリン・ランペルさんが映画ジャンルごとの投資収益率についての記事を書いてました。一応映画好きなので、訳しておきます。
 
ハリウッドが一番儲けるジャンル
今週初め、Forbesがこの夏の映画の投資収益率(R.O.I.)についての記事を掲載したが、その中でいくつかの作品はいまだにその製作費を回収できていないと書いている。たとえば、"R.I.P.D."(日本版サイト)制作に1億3000万ドルかかったが、Box Office Mojoによると世界興収は5000万ドルに届いていない。
その一方、ホラー映画"The Purge"は制作には300万ドルかかったが、世界中で8000万ドル近く稼いでいる。これは興収リターンが制作費の26倍以上ということだ。フォーブスの記事は「ホラー映画は利益を出すことについて間違いなくハリウッドで最良の賭けだ」としている。
なので、これがいつでもそうなのかどうかについてデータを見てみる事にした。
2013年公開映画については、映画興収R.O.I.は計算するのに早すぎると思われる。なにしろまだ劇場でかかっていたりするわけだから。なので2003年から2012年までの映画で国内興収が少なくとも200万ドルのものについてデータを集めてみた。ジャンルごとにそれらをまとめた下の図がその結果だ。
 
2003年から2012年映画ジャンルごとの興収R.O.I.
平均的な映画はその元々の製作費の452%、つまり予算の4.5倍を世界興収で稼ぐ。
興収R.O.I.が最大のジャンルは実はドキュメンタリーだった。国内興収のリターンは平均で元の製作費の12倍であり、世界興収のリターンは元の製作費の27倍近くになる。勿論、ドキュメンタリーは一般に他のジャンルよりも制作費がずっと安い。平均してその製作費は大体260万ドルなのに対し、アクション映画は9500万ドルになる(インフレの調整はしていない)。なので、ドキュメンタリーのうちのいくつかが好調なだけで(国内興収が200万ドル以上のものについて平均を考えている事を思い出してほしい)、R.O.I.が非常に大きくなったりする。
ホラー映画は2番目で、アメリカ内の興収リターンは予算の平均6倍、世界興収で大体12倍となっている。
注意:これらの数字は興収についてだけのリターンだ(その全てがスタジオのものになるわけではない)。映画にはその他の収入もあるし(DVD売上、テレビへの販売、ゲームライセンス、その他)、これらは時間と共に重要さを増してきている。
そして、これらのR.O.I.の数字は比率であって、金額ではない。ドキュメンタリーはその予算と比較すれば多くの金をうむが、しかし私のサンプルにおけるドキュメンタリーの平均名目世界興収は2400万ドルだ。アクション映画については2億ドル以上となる。
最後に、一部のジャンルはサンプルサイズが小さい事にも注意。これは一部のジャンルではこの10年間に作られたそのジャンルの映画で国内興収200万ドルを超えるものが少なかったことや(たとえばコンサート/パフォーマンスがそうだ)、そして製作費が公開されていない作品がある事による。これはどうも特にドキュメンタリーについて頻繁に起こっているように思われる。残念ながら。
それぞれのジャンルごとの映画の数と、私が制作費の情報を見つける事の出来た映画の数を示すテーブルもつけておく。
     
              ジャンルの全映画数   予算額が判明した映画数
ドキュメンタリー           78            23
ホラー               129           113
コンサート/パフォーマンス       8            6
ドラマ               488           357
コメディ              466           373
スリラー/サスペンス         206           170
ロマンティック・コメディ      122            88
ブラック・コメディ          14            11
ミュージカル             21            19
ウェスタン              10            10
アドベンチャー           197           176
アクション             221           190
全ジャンル             1960           1536