シリアルキラーはなぜ白人男性のイメージなのか?
一つ前のポストで、「シリアルキラーは白人男性(。・ω・。)ノ♡」というアメリカの神話は間違いだという受け売りをしました。okemos.hatenablog.com
しかしこの神話はアメリカだけでなく、日本にもあったりします。
それがなぜなのかについても前のポストで触れるつもりだったのに忘れてしまってたので、その事についての受け売りをこの別ポストで書いておきます。
なぜシリアルキラーというと白人男性のイメージなのか?これについては映像作品の影響じゃないかというのがパッと思いつく答えです。たとえばレクター博士のイメージですね。
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ですが、アメリカでは白人が多数派であるのでアメリカのシリアルキラー人口の大部分を白人が占めるのは当たり前ではありますが、ハリウッド産シリアルキラーの白人男性比率はそれで正当化されるよりも高い印象です。統計取ってるわけでもないのであくまで印象ですが、すくなくとも有名どころでは。なのでこれは「シリアルキラーは白人男性」というアメリカの神話というか偏見をそのまま映し、強化しているものでしょう。
じゃあこの偏見がどこから来ているのかですが、前のポストの受け売り元の本の著者はこれについて、「失踪白人女性シンドローム」“missing white woman syndrome” (MWWS)のせいだと述べています。
ニュースメディアのバランスの取れていない報道は、白人、それも女性の犠牲者は、人種的少数派の犠牲者よりも重要であり、より大きな注目に値するというメッセージを送っている。このバイアスのある報道のパターンは、単独の殺人事件だけでなく、連続殺人の場合においても存在している。
ニューズメディアは人種少数派が犠牲者である連続殺人事件よりも、白人の女性が犠牲者である連続殺人事件のほうをより取り上げる。若い白人女性を殺していたテッド・バンディやゲーリー・リッジウェイの犯罪がニュースメディアから多大な報道を受けたのは、これの有力な証拠を提供している。
前に説明したように、白人男性のシリアルキラーは通常、若い白人女性をその犠牲者として狙う。全てのシリアルキラーが白人だという神話は、ニュースメディアが若い白人女性が犠牲になった連続殺人を選んで報道することによって強められてしまうし、そしてメディアはほとんどの場合そうするのだ。
「シリアルキラーは白人男性」というのは偏見ですが、その偏見の根底には別の偏見というか差別があるようです。