P.E.S.

政治、経済、そしてScience Fiction

共和党の大統領候補はほぼマケインで確定のようだ。民主党もオバマにかなり傾いている。
アメリカの世論調査会社Rasmussen Reports の2月14日のレポートによると、オバマは民主党員支持者のうち投票する可能性の高い有権者の49%から支持されているがヒラリー・クリントンは37%で、じつに12%の差をつけられている。クリントンは女性からの支持が高いと言われていたのだが、この調査では女性有権者の間でも46%がオバマ支持、クリントン支持は41%だという。男性層ではもともとオバマ支持が強いし、人種ごとにみても白人有権者でもオバマ47:クリントン44、黒人有権者 オバマ69%:クリントン10%。さらにこのリポートによると、オバマとマケインの間では一般有権者はオバマを選ぶが(46% - 42%)、クリントンとマケインではマケインが選ばれるという(41% - 48%)。世論調査なんて対して当てにできるものではないが、ただこういうものが今の民主党の雰囲気を映していることは感じる。

これまでの予備選での得票数はほぼ同数らしいんだが、予備選でここのところ敗北続きのクリントン陣営は支持がどんどん低下しているし(負けるから支持が低下、支持が低下するから負けるという負のスパイラル)、民主党の重要な支持団体である労働組合もいくつもオバマ支持を決めている。いろんな人達どんどんオバマ支持を表明しているが、なんとスーパー代議員の一人さえクリントン支持からオバマ支持に鞍替えした。なんというか、みんな勝ち馬に乗りたいのねというか、沈没船から逃げ出していくネズミ達の光景ってこうなのかなという感じ...まだ勝負がついたというわけではないのだけど、ただどうにもクリントン陣営へのいいニュースをきかない(ニューメキシコクリントンがオバマに勝ったそうだが、これは2月5日のスーパーチューズデイでの選挙の結果がようやく出たというものだし)。

オバマには魅力があるというのはよく言われていることで、政治系のブログを読んでいてもその事は感じる。政策ではなくその手の「魅力」による人気というのは2000年のブッシュを思い出させるところがあって、正直気にいらないので、なんとかクリントンにもうちょっとがんばってもらいたいところなのだけど...ただクリントンクリントンで、ブッシュ親子の後にクリントン夫婦ですか、というはあるのだが...