P.E.S.

政治、経済、そしてScience Fiction

ブッシュ大統領はムシャラフ大統領の悪夢をみるか?

パキスタンのムシャラフ大統領が辞任しましたね。大統領弾劾の圧力をかけられて辞任に追い込まれたわけで、これはニクソン大統領のパターンか。ブッシュ大統領に協力して国内から非難をあび、その圧力を跳ね返すために戒厳令を引いたらアメリカから非難される。ムシャラフからしたら、ブッシュのせいでこうなったのに、一体どうしろってんだ!てなもんだろうが、とにかく仕方ないと引っ込めたら弾劾されそうになって結局辞任。哀れだ。ブッシュについた時にこうなる運命が決まってたんだろうが、2002〜3年頃はそれが賢いかなぁと思えたんだよなぁ(まあそれに、ここまでの状況に追い込まれた理由がブッシュのせいだけってことはないだろうしね)。

とにかくムシャラフが辞任となった今、気になるのが、そのムシャラフをテロとの戦争での最大の盟友の一人としてきたブッシュの今後。彼はこれから、なんのお咎めもなくホワイトハウスを去ってテキサスでのんびりと余生を過ごすのだろうか?アメリカにもそうはさせないと言っている人達はいるし、実際、議会でもの両方からブッシュ弾劾の要求は出てる。でも、たぶんだめなんだろうなと思う。ブッシュを支持する人など今はほんとに少数派で、大抵の人はブッシュの事をできればなかった事にしたいだろう。しかし弾劾となればいろんな人の忘れておきたい古傷を開く事にもなりかねないし、どうしても弾劾は党派的な争いになるから、たとえ反ブッシュでも実際にそうなればブッシュ支持にまわる共和党員もおおいだろう。そう考えると結局、過ぎた事として明日へ向かって歩き出そう!と言って終わりにするのが一番ありそうなところ。クリントンの不倫だと、あれほど騒いでいたのに、いっぱい人の死んだ戦争がらみだと、なあなあとまあまあで片をつけるのだろう。借金も100万の単位だと借り手の問題だが、何百億何千億となると貸し手の問題になってくるそうだ。どうせ問題起こすなら、でかい問題を起こした方がいいというところか。