P.E.S.

政治、経済、そしてScience Fiction

マンキュー、それからロデリック:オバマの経済チーム

またマンキュー教授がオバマの経済チームについて書かれてました。しかし月曜の朝からまたまた全訳していては、ほんとに俺がマンキューを愛しているかのようなので、部分訳で。

住宅ローン市場の規制に懐疑的だったり、失業保険と労働組合は失業を増やすと考えていたり、増税は経済成長を阻害すると言ったり、大恐慌からの回復はニューディールの財政政策によるものではなく、金融的なものだったと信じている経済学者達のことをなんと呼ぶ?
いや、右翼の秘密結社じゃないよ。チーム・オバマさ。

と、教授は11月30日付けの"The Next Team"と題したポストを始められています。つまりオバマ経済チームの経済学者達は、マンキュー教授同様保守的なんだと。そして、これらを証拠立てる各経済学者からの引用をした後、民主党の左派からもっと積極的な反対の声があがっていないのは驚きだが、きっともうすぐやってくるだろうとポストを閉めおられます。
これを受けたのかどうかは分かりませんが、おなじハーヴァード大学のロデリック教授が次のようなポストを書かれてました。それほど長くもないので、こっちを訳しておきます。

FDRの忘れられた側面  ダニ・ロデリック 2008年11月30日
少なくとも経済学者には忘れられた側面について。FDR(ニューディールを行ったルーズベルト大統領)は、不確実な時代のなかで制度的なイノベーションを試みる必要を理解していた実験家であったのだ。下は1932年5月に彼が述べたもの:

この国には大胆で持続的な実験が必要なのだ。そして私が読み誤っているのでない限り、この国はそれを要求している。 なにかを選び、試してみることは当たり前のことだ。もし失敗すれば、はっきりそれを認めて他のものを試してみればいい。だがまずとにかく、何かを試してみなければ。貧窮のなかの数百万人は、彼らの必要を満たすものが手の届くところにある時に、いつまでもただ黙ってじっと待ってはいない。

繰り返してみてくれ:「大胆で持続的な実験」
オバマの古くて新しい経済チームのメンバーへの質問は、彼らはその本質的に保守的な本能に従うのか、それともその豊かな才能ゆえに彼らなら実行できるクリエイティブな実験にとりくむのかだ。