P.E.S.

政治、経済、そしてScience Fiction

#春フェスAKBと運営のCompetency問題

わざわざブログに書くほどの事とも思わずツイッターやツベのコメントに書いたりしていたのですが、どうにもモヤモヤするのが続くので吐き出すためにちょっと書いてみるだけの単なるAKBヲタのグチです。
4月の27日、28日に横浜スタジアムで48グループのイベントが行われ、私は両日参加しました。28日は指原莉乃卒業コンサートでありこれについては、以下のツイートのコメントに付け加えるものはありません。ほんと、流石指原!というだけです。

モヤモヤするのが27日の春フェスです。これは国内48の6グループが集まっての48Gイベントであり、スタジアム内にメインステージと4つのサブステージを作っての7時間くらい(ステージ外のものも含めたらそれ以上の時間)のイベンドです。まずこの春フェス自体についての感想は、楽しかった!また来年もやって欲しいというところ。モヤモヤしているのはこの春フェス自体についてではなく、この春フェスをつかった宣伝である #春フェスAKB について。メインステージでの各グループ選抜によるパフォーマンスが撮影可能になっており、またその最中にメンバーが #春フェスAKB で撮影したものをツイートしてくれと発言していて、実際トレンド一位とかになったらしいです。また、この春フェスGyaoで生配信・アーカイブ配信が行われたました。という事で、運営のAKSとしてはこの春フェスを48Gの宣伝の為に使おうとしたわけです。宣伝しよう、ツイッターのトレンドを取ろうというのは、アイドル運営として当たり前の事であり、本来なら批判するような事では全くないわけなんですが、この #春フェスAKB にモヤモヤさせられています。なぜか?それは例えばツベなどで「春フェスAKB」で検索すると分かります。既に述べたようにメインステージでのパフォーマンスはヲタによる撮影が許可されており、動画がいっぱいあがっているのですが、それらを観るとアリーナ席は埋まっていても、スタンド席がガラ空きなわけです。それを素直に観ると「客の入っていないスタジアムコンサート」に見えます。そしてそういった動画や写真がいっぱい出回ったわけで、果たしてこれが良い宣伝になったのか?言っときますがスタンド席ガラ空きなので宣伝の狙いが外れて失敗、残念だ、とか言う話ではなく、

春フェスはその企画故にスタンド席が必然的にガラ空きになるものなのに、なぜそれを宣伝につかったんだ?

という疑問があるわけです。なぜ春フェスは必然的にスタンド席がガラ空きになるのか?勿論、残念ながら雨が降ったとか、そもそも翌日の指原卒コン(ステージがまともに見えない様なところまで観客が入ってました)より確実にチケットが売れてないという事もあるんですが、そうではなくて事前にこの結果が予想できた企画自体による理由が以下のようにあるわけです。

1. スタンド席は全席自由で移動自由、さらにアリーナ席の観客はアリーナとスタンド席の間を移動自由だった。
フェスを名乗っている理由であるこの移動の自由さが非常に楽しい開放感を産んでいたわけですが、同時にこれは以下の2つの理由からスタンドの空席を産みました。
まずアリーナ席の観客の為に、コンコース―スタンド―アリーナを通す通路をスタンド席を一部潰して作らなければならなかったことです。そして次に、運営はアリーナ席の観客の為の席をスタンド席に確保しなければならなかった事です。フェス中のパフォーマンスはアリーナ内のメインステージでの各グループ選抜のパフォーマンスと、スタンド席に作られた4つのサブステージでの様々なパフォーマンスが交互に行われるものでした。アリーナからではスタンド席のサブステージは後ろから観る形になるので、アリーナの観客がサブステージを観たい場合はスタンド席に移ってくる事になります。私が観ていた限り、サブステージパフォーマンス中でもアリーナには常にいくらかは観客がいましたが、可能性としては全てのアリーナ観客がステージに移ってくる事はありうるわけで、運営としてはそのアリーナの観客数分のスタンド席を空席として確保しておく必要があります。アリーナ席9800円も払ってるのに「スタンドに席がありません」は流石にありませんから。

2. 各グループのヲタが集まっているので、自分の推しているグループのパフォーマンスだけを観るヲタがいる。
非48Gヲタク的には全部AKBのヲタクなんだろと思われているかも知れませんが、内部的には細かく分裂しています。ナニナニ48という各グループのヲタもいれば、より細かなチームヲタ、そして個人メンバーのヲタもいるわけです。勿論、横断的なヲタクもいますが、推し対象が細分化されているヲタクが、6時間なり7時間もある移動自由なイベント全部をアリーナなりスタンドなりで観ているとは考えづらい。自分の推しグループなり推しメンなりのパフォーマンスが始まる直前に来て、それが終われば帰ったヲタクもいたでしょう。あるいは帰らなくても自分の推し以外の時間は球場内のコンコースなり、球場外にでるヲタクもいたでしょう。そうでなくても長時間のイベントですから、トイレなり食事なりでコンコースにいくヲタも多いはず。実際、私もそういう理由で何度かコンコースに行きましたし、その度にコンコースに多くの人がいるのを目撃しました。

3. パフォーマンス中以外のメンバーによるコンコースやスタンド上での活動
フェス中の物販なり、食品販売なり、ゲームなりにメンバーが出てくるのですが、それらがコンコースやスタンド席を使って行われました。コンコースで行われた場合は当然ヲタクがアリーナやスタンド席から消えますし、スタンド席で行われでもその場合、着席ではなくヲタクがスタンドで折り返しての長蛇の列を作りますから、スタンド席の一部でのヲタ人口密度が極度に上がり、その他の場所の密度が下がるという結果を産んでいました。

既に上に書いたように、雨や寒さ、そして単純に指原卒コンほど客が入っていないという #春フェスAKB という宣伝の企画を立てた段階ではまあ仕方ない要因もあるわけですが、上記の3点はこの春フェスという企画自体の設計によって生まれたスタンド席ガラ空き要因ですし、これらは予想のつくものです。なのになぜこの春フェスを外部への映像による宣伝の機会に利用したのか?改めて書きますが、春フェスは楽しかったですし、またやってもらいたいのですが、それを撮影自由な宣伝の機会として利用しようというのは、果たして賢い考えだったのでしょうか?正直、疑問です。以上、楽しかったイベントが誤解されるのが嫌なヲタクによるグチでした。