P.E.S.

政治、経済、そしてScience Fiction

高慢と偏見、ゾンビ!

日本では洋書の古典文学の再翻訳版が出る事がありますよね。日本語って変化がものすごく激しいから、村上春樹も言ってるように、翻訳にはたしかに賞味期限があります。昔の翻訳はほんの数十年前のものでもどうにも読みにくい(しかもこれがプロの翻訳家とかじゃなくて、大学教授とかの翻訳だったりしたら...)。だから再翻訳版がでるのは新しい読者開拓のためにいいことだと思います。あと古典の漫画化ってのものありますよね、新しい読者に届ける手段として。で、きっとこれも英語圏の出版社がそのラインで考えたんじゃないかなぁーとか思んです。英文学だから英語圏では新翻訳ってわけにはいかないし。だから他の手段として新しい読者に読みやすいように、古典に手を加えると。で、今の読者が何が好きかといえば、そりゃあなた、ゾンビですよ、ゾンビ!

高慢と偏見とゾンビ  古典のロマンスが、いまウルトラバイオレントなゾンビ大虐殺と共に!
著者 ジェーン・オースティン、 とセス・グラハム−スミス $12.95

高慢と偏見とゾンビ -- 高慢と偏見とゾンビジェーン・オースティンの親しまれた小説の原文に、骨を噛み砕くゾンビ・アクションのまったく新しいシーンを組み込んだものです。ストーリーは、ミステリアスな病原菌が静かなイギリスの村メリトンをおそうところから始まります − そして死者が生き返るのです!元気良く活発なヒロインエリザベス・ベネットはこのゾンビーたちの脅威を取り除く事を決意します。しかし彼女はすぐに偉そうで傲慢なダーシー氏の登場によって悩まされてしまう事になるのでした。そしてそこから、二人の若い恋人達のコミカルな大騒動と、血飛沫飛び交う戦場でのエリザベスと新鮮な人肉を求めるアンデットの大群とのバイオレントな大騒動が続いていきます。C.E.ブロック(高慢と偏見のオリジナルイラストレーター)調の20枚のイラストと共に、このばかばかしく楽しい追加版はジェーン・オースティンの古典小説を新しい多くのファンに紹介してくれるでしょう。

どういう構成なのかわかんないですけど、マジで2009年5月13日発売です(アマゾン)。アマゾンでは10ドルほどなんで、買おうかなとちょっと思ってます。
追記:タイトルを単純に間違えて「偏見と高慢」にしていましたので、修正しました。Desperadoさん、サンクスです。