P.E.S.

政治、経済、そしてScience Fiction

2019-01-01から1年間の記事一覧

「少年の名はジルベール」自伝、ではなく 少女漫画史、でもなくBLいや少年愛漫画の始まりまでの苦闘の歴史

少女漫画家の竹宮惠子さんが書かれた www.shogakukan.co.jp を、この表紙の金髪の少年がジルベール少年なんだろうなというレベルの少女漫画知識しかない俺ですが読んでみました*1。竹宮さんはそんな知識のない俺ですら知っているレベルの漫画家さんですが、…

「ターミネーター ニューフェイト」

面白かったです。そして、リンダ・ハミルトンさん、すいません。この映画、観る前は劇中のリンダ・ハミルトンはキツイのではと思ってたんですよね。 映画『ターミネーター:ニュー・フェイト』本予告【新たな運命編】11月8日(金)公開 監督ティム・ミラ…

「PC」って、なに?ポリティカル・コ…?

小ネタです。アメリカでは本の新刊が出る時に、宣伝の為にその一部が事前にメディアに公表されることがよくあります。特に政治系のノンフィクション、政権の暴露本、XXの真実本とかだと。保守系メディアのFoxニュースがトランプ政権の「真実」についての本 w…

「日本SF誕生 空想と科学の作家たち」

豊田有恒著、勉誠出版 bensei.jp 日本SF作家第一世代というと、小松左京、筒井康隆、星新一、平井和正、眉村卓、半村良、光瀬龍などなどの名前が上がりますが、さすがにその登場の時期から5~60年も経つために残念ながら亡くなられてしまった方々がほとん…

「日本エロ本全史」

安田理央著 太田出版 www.ohtabooks.com タイトルにエロ本とありますが、実際には戦後すぐの1946年「りべらる」から2018年の「FANZA」までのエロ雑誌100誌*1について、その創刊号と簡単な歴史の紹介が書かれた本です。「戦後エロ雑誌全史」という方がより正…

「ジェミニマン」

情報に間違いがありましたので修正、かつ太字部分を追加。『ジェミニマン』本予告宇多丸さんのおすすめに従いMovixさいたまでのハイフレームレート3Dで鑑賞。政府の殺し屋だった主人公が陰謀に巻き込まれて政府なりその他の悪の組織に襲われるが色々ぶっ殺…

映画「T-34」感想

一部で「男がやってるガルパン」とか何か次元が間違っている発言を目にして気になっていた戦車映画を観てきました。 800万人が熱狂した胸アツ戦車アクション/映画『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』予告編以前、ブラッド・ピッド主演の「フューリー」 『フ…

「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」

言わずと知れたクエンティン・タランティーノの監督・脚本最新作「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」を観てきましたので、その感想を。 www.youtube.com時は1969年、ところはハリウッド、かつてのテレビ西部劇のスターであり今は落ち目の現状…

トイ・ストーリー4

今更ながらにようやく「トイ・ストーリー4」を鑑賞。CGの素晴らしさとか、話運びがどうこうとか、いまさら言うのも野暮なので触れません。 「トイ・ストーリー4」日本版予告 「トイ・ストーリー」のシリーズは良く出来たシリーズであり、言うまでもなく面白…

「町山智浩・春日太一の日本映画講義 戦争・パニック映画編」

タイトルにある映画評論家(兼アメリカ紹介者?)町山智浩さんと時代劇研究者の春日太一さん二人による日本映画、特に戦争映画、パニック映画についての対談を一冊の本にまとめたもの。面白い。www.kawade.co.jpなかでメインに取り上げられている作品*1につ…

「守護教師」 

マ・ドンソクが主演の韓国映画。女子校教師となったマ・ドンソクが失踪した女子高生の謎を追う。 www.youtube.comマ・ドンソクというと、 www.youtube.com 新感染での、漢はステゴロ、ゾンビははっ倒す!役が良くて気に入りまして、この映画も見に行くことに…

「ブレードランナー証言録」

ブレードランナー2049の公開前くらいに行われた関係者へのインタビューに更に追加した4人の関係者へのインタビュー集。 www.shueisha-int.co.jp集英社のインターナショナル文庫とかいう新書の一冊で、簡単に読める薄い本。インタビューを受けているのは 「ブ…

「最初の接触 伊藤典夫翻訳SF傑作選」

「伊藤典夫翻訳SF傑作選 最初の接触」を読みました。 www.hayakawa-online.co.jp タイトル通り、伊藤典夫さんがSFマガジンに訳された短編を集めたもの。収録作はもともと50年代発表(表題作だけ40年代)で翻訳は60年代のものばかりですが、翻訳については女…

#春フェスAKBと運営のCompetency問題

わざわざブログに書くほどの事とも思わずツイッターやツベのコメントに書いたりしていたのですが、どうにもモヤモヤするのが続くので吐き出すためにちょっと書いてみるだけの単なるAKBヲタのグチです。

レイモンド・チャンドラーのSFによるグーグルの発明、そしてディレンマ

時代が進んでも、変わらないものはあるのだなぁって話。1964年に出たジェームズ・ブリッシュのSF評論集 The Issue at HandThe Issue At Hand (English Edition)作者: James Blish出版社/メーカー: Gateway発売日: 2014/08/28メディア: Kindle版この商品を含…

歩むべきGlory Roadはどこにあるのか?ハインライン「栄光の道」

好きなSF作家はと問われればハインラインと答える事にしているわたくしでございますが、数あるハインライン作品の中で特にどれと問われれば、長編ならば「栄光の道」を挙げる事にしています*1。ハインラインの有名作といえば、「宇宙の戦士」、「月は無慈悲…