P.E.S.

政治、経済、そしてScience Fiction

2008-01-01から1年間の記事一覧

「人的資本政策と所得分配:分析のフレームワークと先行研究の検討」パート4.4

パート4.4の訳が終わりましたが、optical_frogさんがアセモグル翻訳専用のwikiaページを立ち上げられてますので、そちらにアップしました。 今後もそちらにアップしてゆく予定ですので、もし興味のあるかたがいらっしゃいましたらそちらをご覧くださいませ。…

「人的資本政策と所得分配:分析のフレームワークと先行研究の検討」パート4.3

さて毎日翻訳をやってますけど、別に翻訳家ではありません。新年からは新しい仕事を始めますのでその準備も毎日やってるんですが、色々と不安ですね。というか、資料だと言われた本のタイトルを調べてみても、そんな本が存在していないというのはどういうこ…

「人的資本政策と所得分配:分析のフレームワークと先行研究の検討」パート3.7と3.8

先週から東京に引っ越したんですが、東京すごいですね。おれの住んでる区だけで区立の図書館が10館もあります。街を歩けばそこら中に本屋とブックオフ*1があるし、電車ですぐに神保町にいける。おれの地元もそこそこ人口のある地方都市なんですが、全然比べ…

「人的資本政策と所得分配:分析のフレームワークと先行研究の検討」パート3.6

寒いですねぇ。昨日買ったばかりの我が愛車「ラグーン」号あるいは「ホークダウン」号もしくは「オックス」号なんなら「マジックM66」号(つまり、自転車黒いのです)は快調にとばしてくれてますが、そうなると寒風吹くたびに、ああ、おれの手がぁ!!!状態です…

「人的資本政策と所得分配:分析のフレームワークと先行研究の検討」パート3.5

クリスマスもケーキを食べる事もなく無事に過ぎ、今はただみかんがおいしい年の瀬、2008年最後の一週間未満となってしまいましたが、皆様、どうお過ごしでしょうか?俺は今日、自転車を買ってきました。安物ですが、徒歩よりずっと早いのでとっても気分爽快…

「人的資本政策と所得分配:分析のフレームワークと先行研究の検討」パート3.4

えーと、メリークリスマスです。クリスマスの日に何やってんだとは思わなくはないですが、アセモグルの「人的資本政策と所得分配:分析のフレームワークと先行研究の検討」のパート3.4です。書き忘れてましたが、これは稲葉先生のアセモグルの論文訳すぞ!プ…

「人的資本政策と所得分配:分析のフレームワークと先行研究の検討」パート3.3

アセモグルの「人的資本政策と所得分配:分析のフレームワークと先行研究の検討」のパート3.3です。下のエントリーにパート3を追加していくつもりでしたが、計画変更して新エントリーとしていくことにしました。今後も新エントリーとして上げていきます。

「人的資本政策と所得分配:分析のフレームワークと先行研究の検討」3.1と3.2

「人的資本政策と所得分配:分析のフレームワークと先行研究の検討」の3.1と3.2の訳です。この辺りから数式がいろいろと出てきますが、はてなダイアリーは数式の表記に対応していないと思いますので、文中の添え字などに関してはA{i,h}などと表記しています…

The Keynesian Comeback!!

ケインズの復活が取りざたされ、ケンジアンへの転向もいろいろと起こっているようですが...ついさっき、アメリカの公共ラジオ放送NPRの"On Point"という番組のサイトをあけたところ、今日の特集は「ケインズの復活」だそうです。ラジオの特集ネタがケイン…

「人的資本政策と所得分配:分析のフレームワークと先行研究の検討」パート2

このアセモグルの論文のパート2の訳です。 訳についての注意: 早く訳すために、カナを多用しています。例:skill - スキル, premia - プレミアム 人名などの固有名詞については、有名なもの以外はアルファベットそのままとします。

The Return of the Depression Economics

前にも書きましたようにクルーグマンの新刊、The Return of Depression Economics and the Crisis of 2008についてのディスカッションがTPMCafeで始まりました。これはTPMCafeでの、政治経済系の本の内容について著者と何人かの討論者で議論しようというもの…

UAWの時給は70ドルもない!

あー、もう、ほんとはこんな事は書きたくないのですが仕方ない。この日経ビジネスオンラインの記事がいい加減な情報を垂れ流しているのがむかついてます。その情報がいい加減な事は一応その記事のブクマへも書いておいたのですが、それを信じているブクマコ…

クルーグマンとマデリーン姫

CalculatedRISKから(タイトルも含めて)。 ノーベル賞の晩餐会会場への入場シーンらしい。クルーグマンが姫様と歩いているぞ(2:24ー2:37)。なんとなくぎこちないような気がするが、それは多分俺の偏見だろうwww 追記:ブラッド・デロング「クルーグマン、髪切…

オバマと綿と過去

Strange Mapsから アメリカ南部の地図です。青と赤はそれぞれ、2008年の大統領選でオバマが勝ったあるいはマケインが勝った郡です。色の濃さは得票率の差。黒丸は南北戦争前の1860年での綿生産が行われていた場所。150年もの時を隔ててのこの相関はちょっと…

アメリカの有権者を改善するアメリカ式方法

ファイナンシャル・タイムズでブログを書いてるGideon Rachmaさんが世界平和について書いたところ、アメリカの右派サイトDrudge Reportによって扇動された右派から誹謗中傷メールを7時間で200通以上もらったそうです。その200通のメールの内容をGideonさんが…

バーテルとケンワーシー:大統領と所得の不平等

青は第二次世界大戦後の民主党大統領、赤は共和党大統領、水平軸は所得分配の20%ごとの階層(右へ行くほど高所得です)、垂直軸は年率の所得成長率です。[追記:第二次世界大戦後の各所得階層の所得成長率の平均を大統領の所属政党で分けて出したものです。]こ…

写真:Talking Point MemoとBoingBoing

UCバークレーのブラッド・デロング教授がTalking Point MemoとBoingBoingの本社/本部/住宅(?)の写真を掲載されてました(あとSF出版社のトー*1、の写真も)。TPMはニューヨークのはずですから、最近ニューヨークへ旅行したということかな?とにかく、TPMかっ…

写真:リス

naked capitalismから

ジェームズ・ハミルトン:過去の不況との比較

過去の不況との比較 ジェームズ・ハミルトン2008年12月8日 先週は楽観主義者には辛い週だった。

クルーグマン・アット・ストックホルム

クルーグマンのブログを覗いたら、クルーグマンがストックホルムから二つほどポストしてました。一つは、アメリカの自動車産業は消滅するといったという報道は間違いで、 What I actually said was that the concentration of the industry around Detroit w…

スティグリッツ:見返りを受け取ろう

正直、これまでスティグリッツの翻訳は避けてました。反資本主義でもなんでもない俺には、スティグリッツは結構微妙なところに来ているように思えましたから。クルーグマンは本人も言っているように資本主義のちょっとした修正、というかある意味ノスタルジ…

株式リターンと、マンキュー教授と、DailyKos

ニューヨーク株式市場のS&P指標の1825年から2008年までの年間株式投資利益率をブロックとして、利益率ごとに並べて積み上げていっています。左端の黒いブロックが2008年(おそらく11月までのデータ)のもので、素晴らしいパフォーマンスですね。なんといって…

週間オバマ:経済対策の詳細

経済対策の詳細について話しているらしいですが、もうすぐ出かけるので訳してる時間がありません。トランスクリプトを下に貼り付けておきます。ところで、じつは動画はHD動画なんです。でもこっちだと小さい画面になってしまいますから、動画を見る方はYoutu…

投票のパラドックス、あるいはスイスと生きた豚

Freakonomicsに投票についての質問が来たそうで、それが読者への質問として公開されていました。投票というと、政治経済学にはなぜ人は投票をそもそもするのか?という疑問があります。投票しなかった人がなぜしなかったのかと問われてよく答える様に、一人…

スプレッド・シートで雪を描く

GoogleによるGoogleDocの宣伝ビデオだけど、なかなかきれい。

On one hand... on the other hand... and on the one more other hand...

ブラッド・デロング教授より TIMEが撮影に成功下したオバマの経済アドバイザー、クリスチャン・ローマ−の極秘写真。実は彼女は3本腕だった!

クルーグマン:実質残高効果(ウォンキッシュ)

ワンモア・クルーグマンです。1930年代のモデル(翻訳)で実質残高効果(ピグー効果)を無視した事についての質問が色々来ていたようで、それに答えてます。ただ、文中の数字は1930年代のアメリカのものでなく、現代のアメリカの数字、だと思います。それからタ…

コーエン:AD-ASモデルと垂直のAD曲線

クルーグマンの1930年代のモデル(翻訳)に対するタイラー・コーエンのコメントです。本人が言うように、モデルを余りにそのまま受け取りすぎている気がします。クルーグマンはモデルは理解の為のメタファーだと割り切ってますからね。AD-ASモデルと垂直のAD曲…

クルーグマン:さらに名目賃金について

マンキュ−のこれ(翻訳)を受けての、クルーグマンのポストです。まだ続きます。

マンキュ−:AS、AD、そしてニューディール

ここで触れたマンキュ−によるクルーグマンの名目賃金と雇用についてのノートへのコメントです。読んでみると確かにまあ確かに言ってる事は最もなんですが、だがこれも実証の証拠がないとどうともならんなぁ、という感じです。投資そして総需要に与える信頼の…