P.E.S.

政治、経済、そしてScience Fiction

金融危機

クルーグマン:ギリシャのユーロ離脱

またまたちょっとお久しぶりです。最近の日本ではあまり耳にしなくなったような気もしますが、ヨーロッパの周辺国の金融危機はまだまだ続いているようです。クルーグマンがギリシャのユーロからの離脱について2本続けてエントリーを書いてましたので、その2…

金融危機を予言する:ラジャン・インタビュー

2005年にアメリカの金融システムの金融危機の可能性が高まっていると指摘して批判を浴び、その後実際に金融危機が起こってから賞賛を浴びることになったラグハラム・ラジャンのフリークノミクス・ブログでのインタビューの翻訳を経済学関係翻訳サイトの「道…

ケネス・ロゴフ:世界は一つの税に、一つの税は世界の為に? 

毎月1日は、映画の日で料金は1000円となります。なので3本の映画を観てきましたが*1、さすがにそういう事をすると結構、映画と映画の間で時間が空いてしまうので、翻訳で時間つぶしをしました*2。IMFが最近、金融機関への課税を提案したそうですが、訳し…

スティグリッツ:見返りを受け取ろう

正直、これまでスティグリッツの翻訳は避けてました。反資本主義でもなんでもない俺には、スティグリッツは結構微妙なところに来ているように思えましたから。クルーグマンは本人も言っているように資本主義のちょっとした修正、というかある意味ノスタルジ…

ケネス・ロゴフ:インフレを受け入れよう

ケネス・ロゴフがイギリスのガーディアン紙に寄稿した、金融危機対策です。インフレを起せと言ってられます。まあ、それはいいのですが、起した後、行き過ぎてしまう可能性はどうするのかについての答えが...そんなに簡単なら、ヴォルカーのインフレ退治はな…

マンキュー:ケインズならどうしていただろうか?

マンキューのニューヨークタイムズへの寄稿です。彼のブログで書いてた連銀によるターゲットとかも含めて、まあ色々語っていてはいますが、結局なにか内容のあるものじゃないです。まあ、クルーグマン等、財政支出増へ向けて勢いづく左派へ、右派から嫌味の…

クルーグマン:大恐慌は金融の問題だった?

クルーグマンの大恐慌についてのブログです。

クルーグマン:忘れぬように

ちょっと久しぶりのクルーグマンのニューヨークタイムズ・コラムです。テーマは次の金融危機を防ぐ為の金融市場改革、というかそれが行われない可能性についての危惧、というところでしょうか。

クルーグマン:なぜ大恐慌の事を語るのか

さて、現在の金融危機がらみでの大恐慌・ニューディールがらみの文章や言説がアメリカではいくつもいくつも書かれ語られているようです。その状況にうんざりしているらしく、一体そんな大昔の事が今の状況にどんな関係があるんだよ!と疑問に思う人もいるそう…

マンキュー教授からのクイズ

マンキュー教授から全世界のマクロ経済学講師へのプレゼントだそうです。クラスで学生にこれを訊いてみてくれとの事。というわけでマンキュー教授のお墨付きですから、答えられないような学生は落第にしましょう! マンキュー教授からのクイズ。 青い線は外国…

マンキュー:連銀はどうすべきか?

ここで予告していたマンキューのアメリカのデフレ対策についてのエントリーです。でも、結局...

ハンクとベン

CalculatedRISKから 現在の市場の悪化は大恐慌以来、最悪なのだそうです。 ハンク・ポールソン財務長官:「君は恐慌についての専門家だと思っていたのに!」 ベン・バーナンキ連銀議長:「その通り!恐慌になったら後なら、何をすべきか教えて上げられる...」

サミュエルソン:中道主義

シュピーゲルオンラインのノーベル賞受賞経済学者による金融危機コメント集第3弾、ポール・サミュエルソンです。サミュエルソンって、既にもう93なのだそうですね。まあ第2次世界大戦前から活躍しておられますから、それぐらいになるか。さらなるご長寿をお祈…

ゼルテン:金融市場の規制が重要だ 

シュピーゲルオンライン第2弾のラインハルト・ゼルテンです。金融市場の規制が必要だと語っておられます。うーん、現在の市場規制のあり方を批判する当たり前のコメントですね。ルーカスもそんな感じだったし、ほかのメンバーを見てみてもこっちだろうなぁ(ま…

ルーカス:まず不況対策を

The Economist's Viewにて、ドイツのシュピーゲルオンラインがノーベル経済学賞(いや、銀行賞でしたっけ?)受賞者による金融危機についてのコメントを載せていることが紹介されてました。たーしか、どっか別の雑誌でも同じような事をしてましたよね。メンバ…

ギレルモ・カルボと資本移動規制

ハ−ヴァードのダニー・ロデリックさんが新しい資本移動規制への賛同者を見つけて、驚いてられました。資本移動管理への(驚きの?)改宗者 ダニー・ロデリック 2008年11月12日ギレルモ・カルボ(Guillermo Calvo)は国際金融に関してもっとも優秀で洞察に優…

金融市場規制と金融危機の影響

ハーヴァードのダニー・ロデリック教授は国際経済学および開発経済学の人ですが、グローバライゼーションには結構批判的です。それどころか、財の自由貿易にも批判的な事を言ったりします。金融面での自由化・グローバライゼーションに批判的な経済学者は結…

レヴィットとヘッジファンド、あるいは新聞もたまには...

ヤバい経済学を書いたスティーヴン・レヴィットが自分のブログ、Frekonomics、の10月23日午後3時付のエントリーでなぜヘッジファンドが潰れていないのだろう?という疑問を述べていました。 色々な金融機関が潰れている中、サブプライムにもいっぱい投資して…

The Next Big Thing!: 次に来る金融危機はこれだ!

てな感じでアメリカのブログ界*1で噂されてるのが、クレジットカード債務です(こことかここ、あとワシントン・ポストの記事。他のソース 追記:ウォール・ストリート・ジャーナルの記事)。ま、下のグラフを見てみてください。Real wageってのは実質賃金、つま…