P.E.S.

政治、経済、そしてScience Fiction

レヴィットとヘッジファンド、あるいは新聞もたまには...

ヤバい経済学を書いたスティーヴン・レヴィットが自分のブログ、Frekonomics、の10月23日午後3時付のエントリーでなぜヘッジファンドが潰れていないのだろう?という疑問を述べていました。
色々な金融機関が潰れている中、サブプライムにもいっぱい投資していてレバレッジも高いはずのヘッジファンドが潰れいていないのは不思議じゃないかという疑問です。レヴィットは自分は金融には詳しくないがと前置きしたうえで、その理由の予想を二つほど書いています。
1つはヘッジファンドのお客はファンドに投資して数ヶ月から1年の間、ファンドから自由にお金を引き出せない、引出し不能の期間があるので、まだヘッジファンドの危機が表面化していないだけじゃないかというものです。
もう1つはヘッジファンドへの規制が緩い為、酷い状況に陥っているヘッジファンドがその情報を隠しているのではないか?というものです。
その上でレヴィットは予想として、これからの数ヶ月の間にヘッジファンドの閉鎖があいつくのではないかと言っています。
さて、ここまではなるほど、そうかもね、なんですがこのFreakonomicsブログは「ヤバい経済学」をレヴィットと一緒に書いたダブナーとの共同ブログでして、レヴィットのこのエントリーのあとに、ダブナーが次の文章を追記してます。

[Addendum from Dubner: Levitt is such a smart guy that he doesn’t even have to read the newspaper. If he did, he’d have seen today’s front-page article in The Times about how hedge funds are blowing up all over the place, or at least will be soon.]
ダブナーよりの追記:レヴィットはものすごく頭のいい奴なので、新聞を読む必要がない。だがもしちゃんと読んでいたなら、奴もヘッジファンドが潰れていっている、もしくはもうすぐそうなるという今日のニューヨーク・タイムズの記事を読んでたはずだったなのにな。

Freakonomicsはニューヨーク・タイムズのブログの1つなんですが、レヴィット、タイムズを読んでませんでした(笑)。