ネットリンチは「不道徳」「不正義」と呼ばれるべきではないのか?
炎上と呼ばれるネットリンチが悪いものであり、批判されるべきだということについては同意なんですが...
bylines.news.yahoo.co.jp
なんで「道徳自警団」なんでしょうか?
法律を勉強したのは学部の時にとった「経済法」の講義くらいですし、更にその講義の教科書の内容が日本語で書かれているにもかかわらずさっぱり理解できず、分野の違いというよりも日本語で書かれているふりをした外国語ではないかと疑ったほどなので法律の事はよく分からないのですが、
我々は、あくまで「現在の法」に従って善悪の判断を形成するべきであり
そうなんですか?正直、合法なら正義、違法なら悪であって、法律以外に判断基準はないというのには疑問なんですが。
法律は時折改正されたり、新しい法律が作られたりしますが、そういう法律の変更は既存の法律だけを善悪の基準としてなされているわけはないと思うのですが。法律以外に判断基準がないのなら、既存の法律を変更する必要があるわけないですから。更に言いまして、もし法律だけが判断基準なのなら、この「道徳自警団」を筆者の方は何に基づいて批判されているのでしょう?
この「自警団」には恐らくそこそこの数の人間が関わっているでしょうから、「自警団」の一部のメンバーによる違法行為というのはありうるでしょうが、「自警団」によるネットへの批判の書き込みなり、テレビ局やスポンサーへの抗議なりというのは、違法じゃないですよね?筆者の方も「自警団」による違法行為を取り上げてはいませんし。違法でない行為を「現在の法」にだけ従ってどうやって批判するんでしょう?著者の方も実際は、法律以外の何かに基いてこの「自警団」を批判しているのじゃないでしょうか。
実際、問われるべきは合法かどうかではなくて、この「自警団」の行っているネットリンチが不道徳・不正義ではないのかという事だとおもいます。そしてリンチが「現在の道徳」において不道徳であり不正義であるのは自明じゃないでしょうか?
「自警団」の連中が本気で道徳を大事に思っているとは全く思えませんが、一応リンチの道具として「道徳」を利用しているとしても、過ぎたるは及ばざるが如しであり、食事は大切でも行き過ぎた暴食は「七つの大罪」の一つです。ネットリンチにおいて批判されるべきは「道徳」ではなく、行き過ぎ、というかいじめの快楽の「不道徳」と「不正義」であるべきじゃないのかと思います。