P.E.S.

政治、経済、そしてScience Fiction

ヒラリーのオハイオ勝利に貢献したと見られているオバマ陣営のNAFTA発言なんだけど、実はこれはカナダの保守政権によるアメリカ共和党支援の意図的リークだったとカナダのCBCが報じている。カナダ側がグールズビーに接触したのだが、これが最初オバマ陣営側から電話をかけてきたとリークされ、さらにグールズビーとの会見時のメモもじつは改竄、というか正確なものではなかったという。さらにクリントン陣営もカナダに対してオバマ陣営と同様な事を言っていたらしいのに、そっちは特にリークされる事もなかった。これはカナダの保守政権による共和党への助け舟だったのではないかということだ。今回のアメリカの大統領選挙は非常に民主党が有利なので、共和党からしていてくれれば、できればいつまでも民主党の予備選が続いて内部でもめていてくれた方がいい。自分達はマケインでもう決まっているわけで、一般選挙への準備に時間をかけられる。さらにもう一つ、もし民主党の候補がヒラリーとなってくれれば、これは共和党にとっての数少ない有利な材料になるかもしれない。今回の選挙では、民主党側にくらべ共和党員の間ですら共和党候補への熱意が薄い事が言われているのだが、もし民主党候補が共和党のコアの支持者からは熱烈に嫌われている!ヒラリーならば、共和党員達の熱意も出てくるかもしれない。なんつーか、いかに今の共和党がだめかって話だが、とにかく可能性はある。その辺りのことを狙ってカナダの保守政権が意図的にリークしたのかと。選挙直前の連続リークからすると、それっぽいよなぁ。しかし、カナダっておとなしいめの地味で穏やかな国の印象なんだけど、それでもやる時はやるのだな、と変に感心した。