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P.E.S.

政治、経済、そしてScience Fiction

伊藤計劃さん、逝去

http://home.att.ne.jp/iota/aloysius/someone/days/days0903.htm (3月22日の日記)

たしか初めて読んだ伊藤計劃さんの文章はキアヌ・リーブス主演の「コンスタンティン」の映画評。
コンスタンティンはキリスト教をベースにした、いわば二次創作なわけだが、キリスト教と二次創作の関係、というよりキリスト教自体が二次創作の集合体であると(暗に)いっている文章が面白くて、ファンになった。
それ以来、濃い目の映画評を楽しんでいたが、伊藤さんが以前のHP、そしてはてなのブログに書かれた事で驚かされたニュースが二つ。良いニュースと、悪いニュース。
良いニュースは、SF作家としてデビューされた事。
あっという間にオリジナル2冊、とメタルギアソリッドのノベライズを1冊書かれた。
オリジナルの2冊は買った。
最近の日本SF界でもっとも期待された新人だった。
そして悪いニュースは、癌をわずらわれた事。
最初の入院時のエントリーの時は、本当に心配した。
しかしその後、退院。
良かったと思っていたら、また入院。
そして退院。
何度かそれが続くうちに、読者でしかない人間にはやがて現実の病気もただのいつものネタのように思えてきて。
結局、癌もなんとかなるのだと。
だから1月以来のブログ更新なしも、心配はありつつも新作の執筆の為のカンヅメのせいではないかと思っていたら...
無防備の腹をいきなり殴られたみたいだ。
不意打ちじゃなかったはずなのに、不意打ちに感じる自分の間抜けさに、気分が落ち込む。
もう彼の映画評が読めないのが、悲しい。
どうにも、なんとも。