P.E.S.

政治、経済、そしてScience Fiction

2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ロデリック:保護貿易と成長

ハーヴァードの国際貿易と開発経済学のダニー・ロデリックです。経済学の決まり文句を繰り返さない(自由貿易!政府の仕事は、所有権の維持とマクロ経済の安定!)が、といってつまらない資本主義・主流派経済学批判に堕さないダニー・ロデリックは面白いと思…

サミュエルソン:中道主義

シュピーゲルオンラインのノーベル賞受賞経済学者による金融危機コメント集第3弾、ポール・サミュエルソンです。サミュエルソンって、既にもう93なのだそうですね。まあ第2次世界大戦前から活躍しておられますから、それぐらいになるか。さらなるご長寿をお祈…

ゼルテン:金融市場の規制が重要だ 

シュピーゲルオンライン第2弾のラインハルト・ゼルテンです。金融市場の規制が必要だと語っておられます。うーん、現在の市場規制のあり方を批判する当たり前のコメントですね。ルーカスもそんな感じだったし、ほかのメンバーを見てみてもこっちだろうなぁ(ま…

ルーカス:まず不況対策を

The Economist's Viewにて、ドイツのシュピーゲルオンラインがノーベル経済学賞(いや、銀行賞でしたっけ?)受賞者による金融危機についてのコメントを載せていることが紹介されてました。たーしか、どっか別の雑誌でも同じような事をしてましたよね。メンバ…

ディック・チェーニー副大統領がテキサスで起訴された?

詳しい情報がなくて全然よく分からないのだが、テキサス州の地方検事がディック・(ダークプリンス)・チェーニー副大統領、アルバート・ゴンザレス元司法長官その他を、民営刑務所での汚職と死亡した受刑者の関連で起訴したとの事。 yahoo news

臓器提供と健康保険

(追記あり) Freakonomicsのスティーブン・ダブナーがアメリカの臓器移植について触れています。、アメリカの臓器移植について、保険を持っていない人達が臓器を提供し、保険を持っている人達が移植を受けている現状が新たな研究からはっきりしたというもので…

"Big in Japan" in テキサスのダラス!?

IT

いつものように作業しながらNPRをたらたら聞いていたら、携帯やiPhone関係のコーナーに。どうでもいいので聞き流していたら、解説しているお兄さんが、「ショップサビィーを開発したダラス(テキサス州)のビッグ・イン・ジャパンはiPhoneヴァージョンも...」は…

ブラッド・デロング:ニューディール、クルーグマン、そしてメディアの変化

最初に出てきて話している一見理知的なように見えるけれど、実のところ一番得意なことは、経済的問題を抱えている人達になぜそれが自業自得なのか、そして社会が彼らを助けてあげられたらとは思うけれどもしそんな事をしたら実は一番困るのは彼ら自身なので…

クリントン元大統領、調査を受ける:GO, LARRY, GO!

このニューヨークタイムズの記事によりますと、現在クリントン元大統領はオバマ陣営から調査を受けているそうです。また不倫が発覚して、ではなくて、ヒラリー・クリントンへの国務長官職のオファーの為の事前調査だそうです。クリントン大統領はクリントン…

ジェームズ・ハミルトン:フェド・ファンド市場の異常

(追記:"fed funds"を「フェッド・ファンド」と訳していましたが、これを「フェド・ファンド」に変更しました。こちらの方が締まりがいいし、あとグーグルによるとこちらの方が多く使われているようですので。) 以前にブラッド・デロングとニューディールの…

カリフォルニアの写真

追記:そうそう、後ろの赤は今回の山火事によるもの、のはずです。 リンク

リベラル狩猟許可証

CNNのによりますと、オバマ次期大統領への脅迫行為が急増しているそうです。新大統領、とくにリベラルへの脅迫は増えるものですが、過去の大統領当選者と比べてもおおいそうなので、今回は特にアレゲな人達を刺激する何かがあるのでしょう。ちなみにアレゲな…

共和党の死角

下のエントリーでP.E.S.のSはSFのSだと書きましたが、P.E.S.のPは政治PoliticsのPです。さてその政治、というかアメリカ政治での大統領選終了後の面白そうなところは、果たしてこれから共和党・保守派はどうしていくのかという点です。いや勿論、オバマの経…

スタートレックの新作映画トレーラー

SF

ブログタイトルのP.E.S.のうちのSはSFのSです。なのに最近は完全に政治と経済だけになってましたが、ようやくSFタグがまた使えた*1。 007の新作のプレミア上映が11月14日に行われたらしいですが、その上映前にスタートレック新作映画のトレーラーがかかった…

ある集合写真

PaNDaGONから 2008年11月12日に取られた、アリゾナ州立大学の男子・女子陸上チームとブッシュ大統領の集合写真。ブッシュってこういうのが良く似合うよな。ほんとこれ見てると、ブッシュ政権ってとっても平和な政権だったように思えるもの。

クルーグマン:流動性の罠の中のマクロ経済政策

はーい、またクルーグマンのブログからです。最近のクルーグマンはオバマ次期政権に積極的な経済政策をとれというアジテーションを積極的におこなってまして、これもその一つです(勿論、右の人らもいろいろやってますよ。これとかここで紹介されてるリンク先…

ま、色々あるけど頑張っていこう!

naked capitalismから

週間オバマ

アメリカの大統領は毎週ラジオ放送を行うのですが、次期大統領のオバマはその放送をネットでも流すのだそうです。まあ、今回の放送の内容は経済対策がんばるよ、という可もなく不可もなくなものですが、非常に聞き取りやすい英語なのでリスニングの練習には…

ブラッド・デロング:やっぱり君ら、まともじゃないね。

昨日からMarginal Revolutionのニューディ−ルと大恐慌がらみのエントリーのなかでリンクされてるブログエントリーを訳していくことにしましたが、それは上のリンクの中にあるリンク先の中にあるリンク(笑)です。で、前のエントリーでジェームズ・ハミルトン…

ジェームズ・ハミルトン:ニューディールは大恐慌を長引かせた

ここに訳した第2次世界大戦が大恐慌を終わらせたのかどうかに関してのMarginal Revolutionのエントリーに興味を持ったので、そのエントリ内のリンク先をいくつか訳していくことにしました。といってもさすがに論文を訳していくのは大変なので(あと大抵文章は…

クルーグマンのコラム:不況経済の復活

クルーグマンの新しいコラムです。以前のコラムや自身のブログのエントリー同様、大規模な景気対策、それも財政政策を主張しています。こういう財政出動要請への反対として、右の人達が大恐慌での財政政策の効果について論じたりするわけですね。アメリカで…

オバマ次期政権の就職質問事項:7ページ、63項目

まさか就活タグをまた使えるとは思ってなかったな。 とにかく、オバマ次期政権は活動開始に向けて準備中です。アメリカは各省庁の政策策定に関わるようなトップレベルの人達は日本的な感覚の役人ではなく政権から任命される人達ですから、政権が変わるたびに…

第2次世界大戦は大恐慌を終わらせたのか?

大恐慌を終わらせるのにニューディール政策が大した効果を発揮しなかったというのは、左右双方の共通見解です。右はこれを政府介入や財政政策の無力を言い立てるために利用しようとしますが、その場合、左は実はニューディールにおいては景気回復のための財…

ギレルモ・カルボと資本移動規制

ハ−ヴァードのダニー・ロデリックさんが新しい資本移動規制への賛同者を見つけて、驚いてられました。資本移動管理への(驚きの?)改宗者 ダニー・ロデリック 2008年11月12日ギレルモ・カルボ(Guillermo Calvo)は国際金融に関してもっとも優秀で洞察に優…

無料ワイヤレス・カフェはラージサイズ・ラテの夢をみるか?

(追記:リンク修正済み) アメリカでは、すくなくとも俺が長年住んでいたアメリカの田舎では、ほとんどのカフェでワイヤレスネット接続が無料でした(スタバはなぜか例外でしたが)。パソコンを持ち込んでそのカフェの無線を拾えば、後は店が閉まるまでいつま…

オバマ経済政策に対する批判...左から

オバマ次期政権の発足はまだ2ヶ月以上も先の話ですが、もうすでにオバマ政権の経済政策に対する批判が色々と出てきてます。右からは当然として、左からも。クルーグマンのこれなんかもその一つではありますが、左からの批判のメインはオバマがクリントン政権…

アメリカはどれくらいの景気刺激が必要か?

クルーグマンの11月10日のコラム(翻訳)のフォローアップのブログエントリーです。必要な財政政策の規模について計算されてます。財政刺激の算数(ちょい学者向け) ポール・クルーグマン2008年11月10日

うーむ、オバマはマックユーザーなのかな...

Yglesiasさんとこから いや、まあ別に悪い訳でもないし、そもそもこの写真のマックがオバマのものとは限らないのだけれど...なんというかThinkPadユーザーなもので。仕方ないかとは思うし、あとリンゴをかじろうとするパックマンは好きではあるが...

ニューディール:Marginal Revolutionからクルーグマンへ

ここのところクルーグマンによるニューディールに関する文章を訳してますが、そのなかで触れられている反ニューディールの反応の中には、保守派の政治経済学者テイラー(いや、タイラーかな?)・コーエンのブログMarginal revolutionが含まれます。そのブログ…

クルーグマンのコラム:フランクリン・ディラノ・オバマ?

前のエントリーでクルーグマンのブログのエントリーを訳しましたが、ニューヨークタイムズの彼のコラムが同じテーマで書かれてましたから、それも訳してみました。フランクリン・ディラノ・オバマ? ポール・クルーグマン 2008年11月10日